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Treatment guides

Edentulous

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唾液分泌量

多機能液剤としての唾液

生理的唾液分泌量は1日当たり0.75~1.5リットルであり、主に顎下腺から分泌されます。唾液は潤滑剤であり、口腔内の防御や治癒といったさまざまな機能があります。唾液は抗菌特性のある低分子量ムチンやタンパク質、炎症状態を調節するシスタチン、強力な抗真菌剤であるヒスタチンからなる透明なペリクルとして即座に粘膜に付着します。また、唾液は微生物の増殖を阻害するラクトフェリン、組織の治癒を助ける上皮成長因子、消化を助けるアミラーゼといった成分も含有します。まさに、唾液は多機能の液剤です。

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唾液分泌低下

唾液分泌低下とは唾液分泌量が減少した状態であり...

Local factors
Patient assessment
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Edentulous

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インプラント埋入 - 上顎

切開

切開は歯槽頂部または少し離れたlabial foldに行いますが、いずれを選択しても転帰には差がないように思われます。正中線で矢状方向に減張切開を加えると、唇側の粘膜骨膜を反転しやすくなります。インプラントの唇側および口蓋側の両方に角化組織を存在させるよう努めます。

鼻口蓋神経血管束を切断すると、稀に口蓋粘膜にしびれ感を引き起こすことがありますが、たいていは数週間で解消します。上顎の骨量が少ない場合は、鼻口蓋管の内容を除去し、自家骨移植を行う向きもあり、良好な成績が報告されています...

Edentulous treatments
Soft tissue management
Implant prosthetics
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Treatment guides

Edentulous

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オープンフラップ術によるインプラント埋入 - 下顎

フラップの準備 - 注意事項

患者を仰臥位にし、外科医はその後方に立つかまたは座ります。両側性神経幹麻酔が必要です。切開は歯槽頂または少し離れたlabial foldに行います。唇側と口蓋側の両方に角化組織を存在させるのが理想的です。

下顎骨の陥凹(舌下、parasymphyseal、下顎下…)が見えるように、舌側粘膜骨膜を反転します。唇側にフラップを挙上し、オトガイ孔まで下げます。矢状減張切開により唇側フラップのテンションを減じます。

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骨切り術とインプラント埋入

 

幅の狭い歯槽頂(ナイフエッジ状の歯槽頂)は、骨鉗子で平坦化し...

Edentulous treatments
Soft tissue management
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Edentulous

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周手術期ケア(③)

術前評価

患者評価に記載されているように、外科的治療を進めるかどうかに影響を及ぼす患者の要因に関する徹底的な評価は適切です。

必要な場合は、手術の種類に応じて、術前の薬剤(例:抗生物質の適用範囲)を処方します。

手術直前の処置

下記は、差し迫った手術に備えて患者に情報を提供し、適切に準備するために守るべき重要な手順を示しています。

  • 手術の手順に関して患者が理解し、質問できるように、手順に関する簡潔な説明をする
  • 短時間作用型ベンゾジアゼピンが外来手術に有用な場合がある
  • 意識下鎮静が行われる場合、責任ある大人が手術後約3時間患者に同伴する
  • 術野の消毒
  • 呼吸しやすいように患者の鼻に...
Patient assessment
Preoperative procedures
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Edentulous

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麻酔

概論

麻酔の選択は、少し例を挙げるとすれば、治療の複雑さ、治療期間、患者の覚醒および治療中の反応を含む多くの変数によって決まります。一般的に、臨床医と患者は治療に使用する予定の麻酔のリスクおよび恩恵、並びに鎮静状態のタイプを話し合い、治療法を遂行するために必要となる最低限で十分な効果が得られる麻酔量および鎮静状態を提供するタイプを選択する必要があります。患者の麻酔に対する医学的状態に関するガイドラインを注意深く守る必要があります。

2つの主なタイプの麻酔/鎮静状態は局所麻酔薬による浸潤および局所麻酔薬による局所麻酔を含みます...

Patient assessment
Preoperative procedures
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Edentulous

2360-Thumb_soft-tissue-management.png

軟組織の管理

インプラント周囲軟組織の管理の目的

下顎無歯顎においてインプラント周囲軟組織の治療を行う目的は、付着歯肉の再建、またはインプラントと軟組織の接触面で軟組織を固定することです。口腔前庭形成術は、前庭を深くすることです。

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下顎無歯顎における軟組織管理の術式および移植術

粘膜貫通インプラントの周囲に十分な角化粘膜の帯を生成するため、軟組織の不足およびその不足に応じて様々な術式および組織が使用されます。伝統的に、遊離歯肉移植が軟組織増生に利用されています。口蓋および臼歯後隆起からの遊離歯肉移植は...

Soft tissue management
Peri-implant therapy
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Edentulous

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無歯顎の骨への影響

上顎歯槽堤吸収/縮小

上顎の骨吸収は、特に前部で残遺歯槽堤/歯槽の吸収を引き起こしますが、これは唇側に広がります。この吸収の結果、上顎の歯槽頂部が徐々に内側または口蓋へ移動します。その結果、上顎の唇支持が低下し、顔面形態に変化が起こります。特に、可撤式または固定式義歯で十分に補わない場合、「くぼんだ顔(“sunken face”)」になります。また、これにより、義歯が歯槽堤頂部唇側に位置することになるため、義歯の咬合関係悪化をも招く可能性があります。

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下顎歯槽堤の吸収/縮小

下顎の骨吸収は、上顎の場合とは異なる歯槽堤吸収過程を生じます...

Patient assessment
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Edentulous

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歯槽骨吸収および不足

歯槽堤の吸収/縮小

抜歯後、残存歯槽堤の頬舌側および垂直的に骨量が減少します。それに続く吸収は進行性であるため、顎の基底骨(basal jaw)に影響が及ぶこともあります。下顎では、下顎神経が歯槽頂部に位置するようになる場合があり、その場合、義歯装着者は痛みを感じます。

歯槽堤高さの減少は、上顎無歯顎よりも下顎無歯顎においてはるかに多く見られます。長期間の義歯装着、性別、BMIが歯槽堤吸収の増加と関連がある一方、年齢は関連がないようです。骨粗しょう症の歯槽堤吸収への有意な影響はまだ示されていませんが、専門機関の最近の研究では...

Radiology
Systemic factors
Patient assessment
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Edentulous

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咬合

咬合-概論

理想的な咬合に関する普遍的な定義は、明確になっていません。理由は、理想的な咬合は、形態および機能の生理学的に広い範囲で定義されるからです。現在は、人間の多様性から、歯の特定の解剖学的関係・位置ではなく、咬合の機能的側面が生理的咬合の決定要素として妥当であると見なされています。これはまた、経験および文献から得られる解剖学的・歯牙的な変化が非常に広範であるにもかかわらず、咀嚼障害の原因となるのは珍しいことからも理解できます。こうした変化は、歯列弓サイズ、形態、歯並びの重大な不調和を特徴としない限り、治療が必要となるのは稀です。咀嚼系の機能的適応性は...

Biomechanics and occlusion
Patient assessment
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Edentulous

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唾液分泌不全症および口腔乾燥症

唾液-機能

唾液は、口腔の衛生および機能の保護、維持において重要な役割を担います。唾液は、食物を咀嚼、嚥下できるよう整えることにより消化を支え、味知覚に貢献し、言葉によるコミュニケーションを円滑にし、口腔組織を乾燥、微生物侵入、潰瘍形成から保護します。また、唾液は、凝固時間を短縮し、創面収縮を速めることにより、軟組織の修復を促進します。唾液の質(粘度)および量(流量)は、可撤式義歯を許容する患者の能力にとって極めて重要な要素です。粘度の高い粘着性の唾液は可撤式義歯を外す傾向がある一方、粘度が低いまたは流速の遅い唾液は...

Local factors
Patient assessment
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Treatment guides

Edentulous

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歯肉歯槽粘膜移行部

歯肉

歯肉は下層の骨膜と強固に結合されており、全体的に角質化し、表面は点状です。歯肉の色は、民族および/またはメラニン沈着によって、ピンクから茶色、あるいは黒まであります。角質化しておらず、輝く赤色で、血管の供給が見える歯槽粘膜とは区別されます。

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歯肉の幅およびバイオタイプ

無歯顎の場合、歯肉の幅は顎骨の吸収程度に連動し減少します。

上下両顎において、歯肉の幅は、犬歯/第一小臼歯の領域で唇側に狭くなります。舌側では、歯肉の幅は下顎で背面方向に向かって増加し、他方、上顎は完全に角化組織に覆われています。多くの人は、歯のない角化組織を歯肉ではなく、咀嚼粘膜と呼んでいます...

Soft tissue management
Patient assessment
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Treatment guides

Edentulous

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既存の補綴物

既存の義歯-重要情報

既存の義歯を診査することにより、歯、軟組織の審美性、顔面の高径(facial vertical dimension support)に対する患者の認識について大変貴重な情報が得られます。また、それにより、臨床医は、患者の義歯着用経験全体について、適応性があったかどうか知ることができます。

適応性のある患者

補綴的に義歯に適応性のある場合は、既存義歯が新たな義歯治療の最適化計画に対し、インプラント治療の有無を問わず重要な指針を与えます。指針には、歯列弓形、咬合平面の方向、唇に対する前歯の関係、義歯床の大きさ、フランジの厚さと外形...

Diagnosis and treatment planning
Patient assessment
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Treatment guides

Edentulous

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顎関節症(TMD)

TMD – 顎関節症

患者の顎関節機能を定期的に評価することは、あらゆる口腔内検査と共に必須項目です。

また、無歯顎患者の治療においては、良好な筋制御、痛みのない顎運動調節が望ましいと考えられます。臨床的に指導・要求される運動を行う能力が低下した場合、またはまったくない場合は、治療期間の修正が必要です。

TMDは、顎関節領域に影響を与える筋骨格疾患群および/または痛覚を示す総称です。これらには、筋筋膜痛等の筋疾患、関節円板の変位等の関節複合に影響を与える障害、まれな関節炎疾患が含まれます。発現する可能性のある症状は以下のとおりです。

  • 咀嚼およびTMJの筋肉における痛...
Temporomandibular Joint
Patient assessment
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Edentulous

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上顎-下顎の関係

水平関係または中心位(CR)

患者中心の治療という観点から上顎-下顎の関係を理解する鍵は、下顎の2つの位置、つまり垂直位置と水平位置が分離できない性質である点を認識することです。両者は、あらゆるオーラルリハビリテーション計画の第一歩であり、下顎の中心位(CR)の不可欠な構成要素ではあるものの、別々に考察することが可能です。2つの位置は、コインの裏表と見なされ、患者の中心位を記録するという臨床上の目的を設定するために必要です。中心位の定義は長年にわたり変遷しており、『歯科補綴学専門用語集』には7つの定義が記載されています。大半の定義では、CRは...

Patient assessment
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Treatment guides

Edentulous

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咬合高径

垂直関係または咬合高径(VDO)

患者固有の顎の垂直・水平関係を記録することは、咬合のリハビリテーションを計画する際に必要な第一歩です。それらは、下顎骨の中心位(CR)の不可欠な構成要素であり、顎および歯の発達、成熟の正規過程の一環として発達します。患者にとって望ましい垂直関係は、臨床的に得られた幅広い情報を得た上で決断します。なぜなら、VDOの変化は、未治療臼歯の欠損、歯列の激しい摩耗、不適切な義歯治療、長期間の義歯着用が原因で生じることがあるからです。さらに、下顎安静位は、天然の第1小臼歯間の咬合面間の安静空間(IRS)つまり安静空隙が2...

Diagnosis and treatment planning
Patient assessment