歯科領域ではパノラマX線撮影は未だに人気が高く、幅広い診断に用いられており、顎骨の基本的な解剖学的特徴と異常所見を簡便に評価することができます。パノラマX線撮影は容易であり、下顎骨、上顎骨、歯、顎関節および上顎洞の下半分を1枚の画像に描出しますが、領域によって厚さの異なる顎骨の複雑な3次元断面を2次元像として視覚化するにすぎません。
パノラマX線写真は固有の誤差が多く、とりわけ患者のポジショニング、拡大率のばらつき、小臼歯部の像の重なり、切歯部への頚椎の重なり、硬組織と軟組織のアーチファクト等が認められます。
[[{"fid":"15550","view...