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Treatment guides

生物学的合併症

Key points

  • インプラント周囲粘膜炎は高頻度(60%)で認められますが、治療により回復します。
  • 継続的ないし間欠的な辺縁骨吸収も少数ながら一定割合の患者に認められ、その原因は複数に及びます。
  • インプラントの抜去(修正手術)が必要になることもあります。
  • 歯周炎の既往のある患者は、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。

インプラント周囲粘膜炎

インプラント周囲粘膜炎は、インプラント周囲の軟組織に生じる回復可能な炎症です。

インプラント周囲粘膜炎は、インプラントにより機能修復した被験者の約60%(施設により±30%)で認められています。

診断は診察所見に基づいて行います。感染部位には、発赤、浮腫、過形成、プロービング時の出血および過敏が認められます。排膿は、診断を裏付ける強力な徴候の1つです。粘膜退縮は常に認められるわけではなく、通常、X線検査では骨吸収は(未だ)確認できません。

インプラント周囲粘膜炎の主な原因は、歯肉縁下の残留セメント、口腔衛生およびメンテナンスに対するコンプライアンスの欠如またはこの両方です。修復物/上部構造のデザインやインプラント周囲組織の清掃のしやすさも一定の役割を果たし、寄与していると考えられます。

治療法として、歯肉縁下刺激因子の除去、専門家によるプラーク除去および適切なホームケアの再指導を行います。治療により感染症は完全に回復します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎はインプラント周囲の軟組織および硬組織に生じる炎症であり、辺縁骨吸収を引き起こし、インプラントを脱落させるおそれがあります。インプラント周囲炎の有無を定義する辺縁骨吸収の閾値に関しては、コンセンサスはありません。

インプラント周囲炎は、その定義により差はありますが、口腔インプラントにより機能修復した被験者の20%(施設により±10%)で認められています。インプラント周囲炎は明確に定義されていないため、文献に記載されている閾値には幅があり、適切な治療を行うためにアフターケアで特定するべき発症因子も多数あります。考えられる発症因子は、歯肉縁下の残留セメントから咬合の加重負担まで、インプラント挿入部の手術による骨外傷から未治療の遷延性周囲粘膜炎までと多岐にわたります。インプラント周囲炎は、歯周炎という用語との類似性からインプラント周囲組織の感染症の総称と思われがちですが、感染症や炎症に対応するだけでは十分ではなく、発症因子に対する治療を開始する必要があります。

初期のX線写真(上部構造設置時または最初の3ヵ月以内)と比較した場合の≧2 mmの辺縁骨吸収はプロービング時の出血と関連することが報告されており、インプラント周囲炎を確認または疑いを排除するためには、X線写真を含む詳しい検査を必要とします。

診断は、化膿、インプラント周囲ポケットの深化および進行性辺縁骨吸収に基づいて行います。本感染症の原因として最も一般的なのは、喫煙、対顎の未治療歯周炎、インプラント周囲粘膜炎の既往および不十分な口腔衛生です。辺縁骨吸収を正確に測定できるのは、並行法による標準化されたX線撮影だけです。

さまざまな治療戦略が提案されています。インプラント周囲炎のため実質的に手術を必要とするインプラント患者は、1~2%にとどまります。インプラント表面の除染に関しては、生理食塩水による洗浄、綿球と生理食塩水による清掃、機械的デブライドメント、Er:YAGレーザー治療は、いずれも有効であり、差はないように思われます。オープンフラップ手術によるインプラントプラスティーを行うこともできます。

高度の辺縁骨吸収が認められた場合は、インプラント交換による修正手術も検討します。

臨床トピック

Peri-implantitis
Peri-implant therapy
Local factors
Success & failure

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