印象用コーピングの連結 vs 非連結
Key points
- 印象用コーピングを連結して使用するかまたは連結せずに使用するかは、個人的な好みの問題です。
- 総じて、in vitro試験では印象用コーピングを連結する方が正確な模型を作製できることが示唆されていますが、この方法による精度の増加には臨床的意義はないように思われます。
- 印象用コーピングを連結している歯科医のなかには、連結したコーピングを確認用ジグとして使用している者もいます
連結材の選択および精度に関する検討事項
印象を採得した基準模型との比較により連結印象法と非連結印象法を比較したin vitro試験では、総じて連結印象法の方が正確な作業模型を作製できることが示されました。また、常温重合レジン、印象用石膏および金属といった種々の材料による連結法を評価した試験では、この3方法ともすべて作業模型の精度を改善できるという総合所見が報告されています。ただし常温重合レジンを使用する場合は、最終重合ができるだけ小量ですむようにレジンの連結部位を分割し、少量のレジンの塗布を繰り返すことにより、重合収縮を最小限にとどめる必要があります。
治療結果と歯科医の好み
最も重要な問題は治療結果が改善されるかどうかであり、現時点では非連結法により印象採得した補綴物において完全性や長期予後が劣ることを裏付ける強力なエビデンスはありません。連結法を選択すると、余分な材料と余分なチェアタイムが必要になるため、印象用コーピングを連結するかしないかを決定するのは、最終的には歯科医の個人的な好みです。また、連結したコーピングを確認用ジグとして使用している歯科医もいます。これは、作業模型の精度の改善とともに臨床上十分なメリットとなります。以下に臨床手技とこれに伴う注意事項について概説します。
オープントレー印象用コーピングを使用する場合は、オープントレー印象用コーピングを連結するかまたは連結しないかを選択します。一部の歯科医がコーピングを連結する主な目的は、アバットメントアナログを装着する際に印象中のコーピングに、より高い安定性を持たせるためです。
臨床トピック
Implant prosthetics
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